バクテー(肉骨茶)
このページは、シンガポールの美味しい食べ物を紹介していきます。

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更新日:
 2011年2月19日




◎バクテー(肉骨茶、Bak kut the, Bak kut tei)
 豚肉のスペアリブの漢方煮込み。

 バクテーとは、「豚肉のスペアリブの漢方煮込み」と言うべき料理です。通常は、ブツ切りの豚あばら肉(皮付き)や内臓肉を、漢方薬に使用するハーブと中国醤油で煮込んだ料理で、土鍋で出されることが多いです。食材には、このほかにレタス、きのこ類、湯葉、厚揚げや中国式揚げパンの油条を入れることもあります。
 店ごとに、それぞれ独自のレシピで香草(ハーブ)と漢方薬を調合しているので、店によって味や香りは大きく異なります。したがって、一言で「バクテー」と言っても、様々な味、種類があることになります。
 メインとなる骨付きブタ肉は長時間、弱火でコトコト煮込んでおり、口の中でとろけ、あまり油っぽさは感じさせません。スープが、この料理のメインになります。御飯にかけても良いし、そのまま飲んでも良いし、一緒に食べる揚げパン(油條)を浸して食べても良いし、兎に角、スープを味わうことがこの料理の醍醐味です。
 バクテーは、もともとは中国で生まれた料理のようですが、現在のバクテー発祥の地と言われているのは、マレーシアの港町クラン(Klang、旧Kelang)です。マレー半島に渡った中国人港湾労働者が、炎天下の苛酷な労働時に食べた料理として広まったようです。現在、バクテーがあるのは、マレーシアとシンガポールだけのようです。ただ、マレーシアではどこでも同じような味のようですが(行ったことが無いので、シンガポールの人に聞いた話ですが)、シンガポールでは、それこそ、店によって様々な工夫がこらされていて、バクテーの宝庫になっているようです。
 バクテーは、「肉骨茶」と書きますが、「肉骨」はありますが、「茶」は入っていません。スープの色が烏龍茶のような色のことが多いのですが、お茶は使われていません。バクテーを食べながら、お茶を飲むことから、「肉骨茶」となったようです。シンガポールの人に連れて行ってもらった店では、自分で茶葉を持って行って、ヤカンに入れてもらって、自分用のお茶を淹れていました。一般的には、店が用意してくれたお茶を飲むようです。
 また、料理が来る前に、小皿にニンニクのみじん切り、チリ、醤油を入れて、付けダレを作っておきます。また、店が用意してくれた中国茶の入った桶で、湯のみ、箸やレンゲを洗浄しておきます。
 さらに「ユィー・チャ・クォエ」(油條)という細長い揚げパンを一口大にカットしたものも注文しておきます。これは、スープに浸して食べると美味しいです。
 バクテーには、スープがない「ドライ・バクテー」という料理もあります。普通のバクテーを煮込んで、スープがなくなったバクテーかと思ったのですが、見た目からも、全然、別の料理であることが分かると思います。バクテーの材料を中国醤油で煮詰めたようで、普通のバクテーと比べると、味が非常に濃い料理です。これは御飯と一緒に食べるのが良いと思います。ドライ・バクテーは、どこの店にもある訳ではないようです。もし、見つけたら、試してみたら良いと思います。



     これがバクテーです。



       こういうお店もあります。



       こちらが、ドライ・バクテーです。


 





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